浜口歯科医院(インデックスに戻ります)
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■お知らせ■

[歯のかみ合わせと肩こり・耳鳴り・片頭痛の関連について]
歯のかみ合わせに問題がある人で肩こりや耳鳴りなどに悩む人は少なくない。
港区の歯科医でかみ合わせ治療で新しい入歯に替えて左右前後の歯でまんべんなく均等に噛む咀嚼指導をうけて半年後に肩こりや耳鳴りが楽になった男性(75歳)の場合が紹介されている。
同歯科医院の患者さん達について千葉市の歯科大では左右で特に強く噛む側の聴力の低下と左右の聴力バランスの崩れの傾向をつかんだ。
かみ合わせの不具合で片頭痛、耳鳴り、頚部痛などさまざまな身体症状が言われている。
かみ合わせと耳の関連は古くから指摘されている。
聴覚の専門家の間では否定的意見もあるが、顎関節症治療に中耳へ音が伝わる機能を確認しながら、あごを正しい位置に調整する手法を日本大歯学部の教授が開発した。
この方法であごの位置のずれに伴う顔の麻痺、耳の痛みなどの症状が回復している。
厚生労働省の高度先進医療に認められている(2003/2)。
別の大学歯学部教授(加齢歯科学)によるとかみ合わせやあごの不具合に自分で気づくポイントは
1.痛みで物が噛めない
2. 口を開けると、あごがカクカクと音がする
3.片側で噛む癖がある などで、原因は歯の治療や生まれつきの場合がある
耳鳴り等で原因がわからない場合にはかみ合わせの治療を思い浮かべてもらえたら、と述べています。
朝日新聞2006/9/4記事より


口臭:口腔および呼気の悪臭のことです。
[口臭の分類]
1.生理的な場合:口腔内の細菌の腐敗作用。誰にでもあって口腔清掃や食事で少なくなる。
2.飲食物による場合:ニンニク、ねぎ、ニラなどの食べかすと消化吸収後の呼気に含まれる臭い。喫煙、飲酒でも口臭が発生する。
3.病的な場合:上気道と上部消化器疾患でおきる場合もあるが多くの場合は歯周病、舌苔、う歯、義歯の清掃不良や唾液の分泌不足などの場合に口臭が見られる。
4.心因性の場合:口臭があると自分で思い込む場合。
[口臭の治療]
口臭発生のもと、口腔内を清潔に保つことをこころがけます。歯ブラシや デンタルフロスの使用で口臭軽減に効果があります。しかし、口臭発生を完 全に防止する特効薬のようなものはありません。日々に口腔内の清掃をまめ に行うことが大切です。
[口臭と身体状況]
生理的口臭は一日のなかで時間と共に変化します。日々の生活リズムと重ねて疲労や不規則の影響を考えてみます。
歯垢の有無、う歯、歯肉炎さらに舌苔や唾液の分泌など口腔の状態を観察して適切な対応を心がけます。


[マウスガード(スプリント)朝日新聞記事より抜粋]
マウスガードは19世紀末ごろ、ヨーロッパでボクシング選手の口の中の怪我を防ぐ目的で歯科医に よって作られたと言われています。
現在では、使用が義務づけられているスポーツもあります。多 くのスポーツ選手に筋力が増す効果の可能性から積極的に使用されています。
その一方で、歯ぎしりや食いしばりがひどい人の歯の磨耗、噛み合わせ不調からおきる場合もある頭痛や肩こりや歯槽膿漏と歯周病の対応として用いられることもあります。
この場合は噛み合わせが変わる場合もあるので、専門医に定期的に診てもらうのが良い。その他に、睡眠時無呼吸症候群 (SAS)に対応するマウスガードもあります。適正なマウスガードは歯科医に相談する必要があ ります。

[歯周病菌(朝日新聞より)]
手や足の血管が詰まり、足の切断に至ることもある難病のバージャー病が歯周病菌と関連していることを 東京医科歯科大学の岩井武尚教授(血管外科)や石川烈教授(歯周病学)が突き止めました。
口内の 歯周病菌が血管の中に入りバージャー病の発生や悪化に関連するとみています。
歯周病を抑えることは禁煙と 共にバージャー病の予防や悪化防止に効果があるといわれます。

[ドライマウス(朝日新聞より)]
大阪市の間嶋伸治氏はドライマウスについて説明しています。
ドライマウスとは一般的に口が渇く症状をいいます。
原因はストレスや唾液が減る副作用のある薬、糖尿病、放射線治療、脳血管障害、自己免疫疾患の一つのシェーグレン 症候群などがあります。
治療法は唾液の分泌促進の薬、ストレス解消の場合や他の疾患や薬が原因であれば関連診療科と連携が必要です。
歯科医などでつくる「ドライマウス研究会」があります。

[歯科診療と全身症状]
歯科診療と全身症状の関連について、統計をもとにした疫学などの手法で明らかになりつつあります。
痛みの対症療法だけでなく全身の健康管理へ歯科診療の目標が拡がっています。噛合わせの調整も含め歯科診療はそうした全身症状を視野に意識した方向に動きつつあります。(浜口記)


[歯周病が糖尿病引き起こす可能性]
朝日新聞6月18日付の記事から一部引用
---『歯周病が糖尿病を引き起こす可能性のあることが、福岡県久山町の住民を対象にした九州大学の調査で分かり、国際歯科研究学会の雑誌6月号に掲載された。
糖尿病患者が歯周病になりやすいことは知られていたが、歯周病が全身の病気に及ぼす影響が疫学調査によって明らかになってきた。(中略)
血糖値に異常があり糖尿病と診断される一歩手前の「境界型」に注目。
歯周病は、主に細菌が歯と歯茎のすき間などにたまって起こり、放置すると歯を支える骨が溶けることもある。
歯周病が続くと、細菌が血中に入り込み、血糖値を下げるインスリンの働きの邪魔をするとされている』---


「心はなぜ腰痛を選ぶのか」J.Eサーノ著 春秋社
著者は頸や肩、腰などの疼痛性症候群も含めたいろいろな症状の多くが心身症としての可能性を述べ、それらの症状を緊張性筋炎症症候群(TMS)と名づけています。この書は咬合治療を万能のように捉える安易な考え方への警鐘として有益なものです。
確かに、この書に言われるように歯科で行われる咬合治療においても肩痛ほかのいろいろな症状が咬合関連の構造異常とだけ考えるべきではありません。しかし、実際に歯科での咬合治療が脊柱彎曲の矯正に寄与する可能性やその他にも数々の事実の積重ねから徐々に有用性が認知されつつあります。
どのような場合にも 新しい可能性への謙虚さは必要です。咬合治療は歯科だけでなく多方面から広く知識 を求めながらよりよい進化をするに値する治療方法です。


[歯と脳との関連]
(毎日新聞2003年11月25日より)
残っている歯やかみ合わせの数が少ないほど記憶をつかさどる海馬付近の容積が減少していることが発表されました。


[顎関節と全身の関連]
多くの割合で、顎関節症の治療の結果、関連症状が軽快する傾向が確認されています。
また、関連症状以外にも広い範囲で、歯科診療とのかかわりなどが近年は疫学の手法 ももちいられての研究が各方面で真剣に行われるようになり、成果が認められつつあ ります。
但し、顎関節症の関連症状は他のさまざまな疾患でも起きるため充分な鑑別診断が大切です。
顎関節症の主な症状
1.顎関節周囲の疼痛(もっとも多い)
2.開口障害
3.関節の雑音
関連症状
1.頭痛
2.肩こり
3.めまい
4.眼痛

参照文献 DENTAL DIAMOND (No.367 2001年)など


[咬合治療と全身症状との関連]
(雑誌「月間保団連」2002.9.No.760より)
20代女性で、頭痛・悪寒・目の疲れ・手指のしびれ・痔・排尿困難などの症状が咬合治療により顕著な改善をみるという報告がありました。

 

[患者さんから](2003.5.1)
50代・女性 薬業関係
咬合不具合、顎関節(がくかんせつ)の不調を訴えていました。

「先生の話しやすい雰囲気で、色々と質問出来て良かったです。
説明もていねいで分かりやすく小さな虫歯も発見して頂き、無事に治療が終わりました。左肩の痛みがいつの間にか消えていました。」


[患者さんから](2006.5.29)
50代・女性 福祉関係
職業柄、中腰になることが多く、腰が痛くなることがしばしばありました。手技療法を受けるようになって腰もずいぶん楽だったのですが、右腰の奥に痛みのような不快感はいくらか残っていました。
歯の治療を受けて、噛み合わせが楽になると右腰の奥に残っていた不快感が消えていました。
新聞記事や話では噛み合わせと全身症状に関連があるとは言っていますが、これほどはっきりしているものとは思いませんでした。
楽になってよかったです。

院長記
歯科診療と全身症状との関連は、医学的また疫学的な手法で近年さまざまにいわれるようになりつつあります。今回のことが噛み合わせと腰痛との関連の症例かどうかは別にして、全身症状に良い変化があったと報告を頂くことは貴重なものと思います。